日付印

日本の会社は伝統的にサインをする代わりに名前の入った日付印を文書に押印します。 これは、日本、韓国、中国の漢字を用いる文化圏に多く見受けられま す。 というか、日本の産業界がこの文化を持ち込みました。 おそらく効率という名目です。 しかし、アメリカの文化は異なり、サインをするという行為そ のものに自己責任が発生する文化です。 日本の大きな会社になると、日付印を悪用した金銭のトラブルになったりもします。 FDAの査察官から見ると、と ても奇異な文化です。 個人の日付印や三文印を文書の承認に使っているなら、会社の文化を変え、サインに切り替えましょう。 これにはとても抵抗があるよ うですが、FDAの査察にまずパスしません。 アメリカ人にはなぜ自身の大切なサインの代わりの印鑑が机の上に転がっていたり、鍵も掛からない机にしま いっぱなしなのかよく理解できないのです。 そこで、押印に関して適切な人が文書を確認、承認している証拠を見いだせないと結論づけます。 誰かが代わり に押印できることを見抜いているのです。