よく教育訓練規定を見かけます。そこで教育ではなく訓練計画を示せというと示せません。企業が人を雇う際、一定の教育履修要件があって”教育”を受けた者を雇います。しかし、それだけでは企業で働けません。企業には働くためのルールがあるからです。そこで企業のルール、即ち、社規や品質システムに基づく規定、手順を教えます。それを”教育”といい、働くための知識を教えるのです。 さらに、知識だけだと仕事はできません。やらせてみて、というOJTを行っているはずです。これは On-the-Job Training の略、即ち、訓練( Training )をしています。さらに経験をさせてやっと一人前の仕事をさせること(力量の付与)ができるのです。訓練は、仕事をさせるための力量を付与するため、力量の維持、向上のために行います。一般にマネージュアークラスになると受ける教育がないなどと言われますが、力量を維持、向上するための訓練は行われなければなりません。QSRでは訓練に重点を置いていることがよくわかります。