10. Data Integrity

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2015年5月に発覚した化血研のデータ偽装問題で、2017年10月ついに法人が解体に追い込まれようとしている。神戸製鋼でもデータの偽装が組織的に行われていたとして社会問題になった。日産は力量のない者が法が定める最終検査を行って、あたかも資格の付与された力量のある者が行ったかのようにその人たちの印鑑を借りて押印し、結局偽装をやっていたことになり生産中止に追い込まれた。 コンプライアンスの問題が議論されているが、その前になぜ内部監査やサプライヤー監査、ISO監査で見抜けなかったのか。監査チームは、各組織とは切り離し独立した組織で社長直轄のプロフェッショナルが集まるコンプライアンス監視組織であるべきだ。 結局、規制緩和といいつつ、このような事件が起こる度に逆行し、行政(FDA)は Data Integrity に査察のフォーカスポイントを移してきている。もう紙のデータなんて信用されなくなってしまい、バリデーションされたシステムから出力されたデジタルデータのみが信用される時代に突入してきていることを早く理解し、今後これらを加味した Data Integrity System 構築を急がなければならない。  /  2017/10/21